


「早く言ってよぉ」的なオリジナル曲の作り方ノート 一覧
0.はじめに~「キモい」の壁を超えていく
1.なぜ今、オリジナル曲なのか
2.オリジナル曲は作詞作曲DTM
3.作詞作曲のやり方、コツ。作詞が先か?作曲が先か?
4.それでも敢えてコード進行先行で曲を作るには
5.作詞講座|やってはいけない作詞
6.重ね合わせる?!早く言ってよ的マスタリング!
7.歌を鍛えるための個人的TIPS
8.匿名加害者からのクソリプ対策ラベリング
9.作詞作曲のためのDMN活性方法
10.音楽理論はマジにいらない!曲作りの近道とは
1.なぜ今、オリジナル曲なのか
1-1 早く言ってよ。今こそオリジナル曲作りどき!!
「早く言ってよ!」って話の今回。これこそ早く言うべきなのは、今こそオリジナル曲の作り時!って話です。どうしてかを簡単に箇条書きすると、こうです。
①進化し続けるテクノロジーをリアルに活かすことができる。
②生成AI音楽ソフトが急速に進化し、オリジナル曲を誰もが作れるようになった。
③フラット化が進み、音楽フィールドは世界に広がっている。
この文章は2020年に執筆されたものですが、現在は2025年。わずか5年で音楽制作を取り巻く環境は劇的に変化しました。当時、「宅録」やパソコンによる音楽制作が一般化しつつある段階でしたが、今やスマートフォン1台でプロ並みの楽曲を作れる時代になりました。
1979年にカセットテープを使ったマルチトラックレコーダーが登場し、初めて僕らのオリジナル曲制作環境は「自宅」にやってきました。その時代を知っている人にとって、今の音楽制作環境はまさに「夢の実現」なのです。
コンピューターによる音楽制作は、日進月歩で進化し、今やAIによる自動作曲まで可能となりました。「ムーアの法則」は音楽制作においても例外ではなく、指数関数的な進化が現実になっています。とにかく、今が「オリジナル曲の作りどき」です!
1-2 進化した音楽制作環境。BB30って知っていますか?
音楽制作の環境が進化したのは、パソコンによる音源制作環境だけではありません。実は自動作曲のソフトも急速に進化しています。知っていますか?Band in a Box(現在はBB30)というソフトは、コード進行を入力するだけで、全ての楽器パートを自動作曲するんです。以前紹介していたBB25はすでにバージョンアップしており、BB30では生成された楽曲が商用利用可能で、オリジナル曲として販売することも可能になりました。
メロディーからの自動作曲やボーカルメロディの生成機能もさらに精度が高まり、ユーザーは簡単な入力だけで完成度の高い楽曲を手に入れられます。こうなると、あとはメロディー・歌詞・ボーカルのクオリティを加えるだけで、十分に通用する楽曲が完成します。
最近では「suno」などの生成AI音楽ソフトが一日に2万曲以上の楽曲を生み出すと言われています。誰でもAIを活用して曲作りができる時代において、ソフトの使い方をマスターすれば、コピーライターやユーチューバーなども、自らのオリジナル曲を持つことが日常となるでしょう。
1-3 日本の音楽は世界水準から世界を超えて
もちろん、彼だけではありません。Vaundyさん、YOASOBIさん、King Gnuさん、XGといったアーティストたちも、世界水準の音楽を生み出し続けています。ジャンルもスタイルも異なりますが、それぞれが独自の世界観と技術を持ち、国境を越えてリスナーに届いているのです。
こうした新たな才能の台頭を支えている背景には、業界全体の構造変化があります。その要因の一つとして間違いなく挙げられるのが、ジャニー喜多川氏のスキャンダルと死です。長年、日本の音楽業界に絶大な影響を与えていた体制が、その事件を機に大きく揺らぎました。そしてその結果、これまで日の目を見にくかった多様な才能が表舞台に立ち始め、業界全体がリセットされるような形で新陳代謝が進んでいるのです。
一方で、竹内まりやさんや松原みきさんといった昭和〜平成初期のJ-POPが、海外の若者たちに再評価されている現象も見逃せません。TikTokやYouTubeなどを通じて拡散され、懐かしさではなく“新しさ”として楽しまれているのが印象的です。日本の音楽が、時代や国境を超えて再び注目されているのです。
これだけの追い風が吹いている今、日本から世界へ音楽を発信するのは、まさに絶好のタイミングです。もはや世界水準に追いつく必要はありません。私たちには、世界をリードするだけの力があります。その自信と覚悟をもって、次のステージへ進むときが来ています。
1-4 著作権という制約。オリジナル曲なら自由になる

ところで話が変わりますが、ひとつ残念な動きがあります。先日、カラオケボックスで歌を歌っていた動画をアップしたある男性が、著作権侵害で訴えられていました。僕としては、仕方がないところはありながらも、自分をコンテンツ化しようと考える人たちの動きを規制する一つの残念な事件ではありました。
著作権。著作物をなした段階で、作者に与えられる権利です。
この権利を主張するのに、任意機関に登録する必要はありません。著作権問題が発生したときに、あなたが著作物を成した証明さえあればOKです。(僕は一応、元レコード会社の社員ですからw。間違いありません。)よくある著作権詐欺なんかに引っかからないでくださいね。
著作権問題は依然として重要なテーマです。近年、AIで生成された作品の著作権を巡る議論も活発化しています。ただ、BB30のような商用利用が許可されているツールで制作した楽曲には、制作者に著作権が与えられます(FAQ参照)。
2025年現在、AIによるアートや音楽の著作権についてのガイドラインも整備されつつあり、安心してオリジナル曲を制作・公開・販売できる環境が整っています。配信プラットフォームもさらに多様化し、Tuncore(チューンコア)のように個人で世界に楽曲を配信することも、ますます容易になっています。
■Turncore ホームページ https://www.tunecore.co.jp/
カラオケ動画で著作権侵害で訴えられるくらいなら、他人が作った曲を歌っていちいち権利処理が面倒なくらいなら。自分のオリジナル曲ならば、いろんな可能性が広がります。
1-5 未来世界が人間に要求するのはクリエイティブ

AIが日常に溶け込み、クリエイティブの価値が再評価される今、未来を生き抜く鍵は「人間性」と「創造性」にあります。2025年現在、AIは音楽を生成し、イラストを描き、動画を編集し、文章も書きます。
それでも「人間がなぜこれを作ったのか」というストーリー性と感情は、AIでは再現できない領域です。だからこそ、あなた自身の想いが込められたオリジナル曲が必要なのです。それは、存在を証明する一つの手段であり、自己表現の最も力強いツールです。
つまり今、オリジナル曲を作ることは、AIとの共存時代において「人間である意味」を体現する行為なのです。
1-6 フラット化って知ってますか?世界がフィールドになるかも

世界のフラット化はますます加速しています。2025年現在、AI翻訳やリアルタイム通訳デバイスは驚くほど進化し、言語の壁はほとんど存在しません。音楽はもとより言葉を超える共通言語ですが、さらに多言語展開された歌詞や翻訳字幕などによって、国境を超えて届く力を持つようになりました。
音楽制作プラットフォームもグローバルに統合され、楽曲配信のハードルは完全に取り払われました。TikTokやSpotifyなどの世界的なサービスにより、日本のインディーズ音楽が海外で人気を博す事例も珍しくありません。
あなたのオリジナル曲は、世界中の誰かの心に響く可能性を秘めています。今ほど世界が近くなった時代はありません。音楽を作るなら今、そしてその舞台は「世界」なのです。
どうですか?自分のオリジナル曲。2025年の今こそ、本当に作ってみる価値があると思いませんか?
「早く言ってよぉ」的なオリジナル曲の作り方ノート 一覧
0.はじめに~「キモい」の壁を超えていく
1.なぜ今、オリジナル曲なのか
2.オリジナル曲は作詞作曲DTM
3.作詞作曲のやり方、コツ。作詞が先か?作曲が先か?
4.それでも敢えてコード進行先行で曲を作るには
5.オリジナル曲を聞いてもらうための作詞講座
6.重ね合わせる?!早く言ってよ的マスタリング!
7.歌を鍛えるための個人的TIPS
8.匿名加害者からのクソリプ対策ラベリング
9.作詞作曲のためのDMN活性方法
10.音楽理論はマジにいらない!曲作りの近道とは